NISHIOKA DESIGN individual case.005
ー 今回、新しく家を建てることになったきっかけは?
Kさま 息子が将来結婚して子どもを連れて帰省するときに、帰る家がアパートだと嫌だと言って(笑)。彼が中学の部活を卒業したタイミングでそういう話になって、それから家の見学に行くようになったのがきっかけです。
中西(西岡家具スタッフ) じゃあお子様の声がなかったらもしかしたら……。
Kさま そうですね。特に家にこだわりはなかったので、新しく家を建てることはなかったかもしれません。
ー 西岡家具で新居の家具を選ぶことになった経緯を聞かせてください。
Kさま 初めて行った西岡家具でソファーテーブルに一目惚れしたんです! 店頭でいろいろ見ていたとき、そのソファーテーブルの前で思わず足がピタッと止まりました。
中西 そこで僕が「(同じ素材とデザインで)ダイニングテーブルもありますよ」と声をかけさせていただいて。それから「サイズはどのくらいが理想ですか?」とか「(個人的に)好きな椅子があるのでどうか見て下さい」とか(笑)。
ー 家具は同じメーカーで揃えたのですか?
中西 こたつとダイニングテーブルだけが同じで、あとは全部違うメーカーさんです。
ー メーカーが違っても、これだけきれいに仕上がるんですね。
Kさま ね、本当にすごいですよね。中西さんにアドバイスをもらったおかげです。
中西 家の図面は見せていただいていたし、床の色や壁紙など詳しく聞いていて、雰囲気はイメージできていたんです。それでカッコいい感じが似合いそうかなと思って、僕なりに紹介させていただきました。気に入ってもらえてよかったです。
Kさま 「これだ!」って決まっていたのはテーブルだけだったので、ほかはソファーもテレビボードも全部一通り見て、椅子もいくつか店頭で座らせてもらいました。それから候補を何パターンか絞って提案してくれたんです。
ー どこまで(中西さんに)お任せしましたか?
Kさま もうほぼ全部って感じかな(笑)。提案はたくさんいただきましたし、最終的に決定したのは私なんですが。
中西 話し出すと長いですよね(笑)。
Kさま (笑)
ー 西岡家具のスタッフの対応はどうでしたか?
Kさま 本人目の前でいうのもアレですけど、もう抜群でした(笑)。
中西 (笑)
Kさま なんでしょう……思いがすごく伝わってきて。家具、というかそういうものに対する思いがすごく伝わってきたので、頼れるなって思って。
中西 ありがとうございます。とてもありがたいお言葉で……。
ー ほかの家具店にも行きましたか?
Kさま はい。西岡家具さんの前に、近所の別のお店も見てはいたんです。でも、なんかしっくりこなくて……。それで、ちょっと遠いけどやっぱり西岡家具に行ってみようかと思って、思い立ったその日に突然行ってみたんです。
中西 そのときに、たまたま僕がお相手させてもらった感じでしたよね。
Kさま そうですね。本当に偶然ですけど、よかったです。
ー 実際の仕上がりを見てみていかがですか?
Kさま サイズ感も色味も、どれも全部ぴったりで、ちょっとびっくりするぐらい(笑)。
中西 よかったです〜(笑)。
Kさま 結局、家の写真も見せてないですよね? 家の内装のそれぞれの色合いを伝えただけで。
中西 そうですね、結局写真は見てないんですけど、壁紙はこれぐらいのグレーで、床がこんな色でとうかがってましたし、照明の雰囲気とかご希望も聞いてました。
Kさま 口頭でしか伝えてない、色味も実際に見てない中で、これだけぴったりいい感じになるんだ〜と思って。
中西 なんとなくというか、頭の中でできるんですよね。
Kさま すごいです! それは経験ですか?
中西 まぁ、経験でしょうか。なんとなくこの家具だったらこう、というのが頭の中でイメージできるんです。でもイメージ以上の仕上がりになってよかったです、本当に(笑)。
Kさま このソファーカバーも、カーキにして本当によかったですね。
中西 家のメインカラーがグレーなので、そこでソファーカバーの色もまたグレーとかだったら多分、ちょっと冷たいというか。少しアースカラー、葉っぱの色が入るだけで違いますよね。
Kさま そうですね。ホントや。カーキも中西さんのオススメでしたね。オススメですと言ってくれたあとにも、他のいろんな生地のカバーや色を一通り全部見せてもらったんですけど、やっぱりカーキが一番しっくりきました。自分だけで選んでいたら、この家になかった色です。そこはもう本当にコーディネーターのおかげですよね。
ー これから、このお家をどんな住まいにしたいですか?
Kさま うちは息子と私の2人だけなので、息子がここでゆっくりできて、居やすいというか、気持ちが落ち着く空間になればいいなと。
中西 そこは絶対お気に入りの場所にしてくれそう(笑)。
Kさま 汚されそうで嫌です(笑)。どろんこで帰ってきてそのままにするとか、もう許さんで!って思ってます(笑)。
中西 (笑)
Kさま もう本当に毎日、外でつけてきた砂を家の中で落として、すごいんですよ。玄関で服は脱ぐんですけど、部屋にあがってくる間に落としながら入ってきて。そのあとシャワーを浴びてもやっぱり身体にまだついてるんでしょうね。
中西 それこそ息子さんが結婚して、ここでまた末永く暮らすのもいいですよね。選んでもらった西岡家具の何かひとつでも、また長く使ってもらえたら嬉しいし、家具が壊れたり、何かあるたびに言ってくれたら、できる限りのことはさせていただきます。
Kさま そう、それも大きいんですよ! 他の家具屋さんって、売ったらもうおしまい、みたいな。ここまで深い打合せしたことも今までにないですし。例えば、実はベッドは先に他のところで買ったんですけど、そこではもう自分でパッと決めて、これがいいです、って言って終わりなんです。でもやっぱりこうしていろいろ打合せをして、「この先何かあったときは」と言ってもらえるのは本当にありがたい。
中西 売ったから終わりじゃないんです。お客様からすれば生活の一部になるわけです、この選んでいただいた家具たちが。脚がグラグラするとか、ソファーの生地が荒れてきたりだとか。クッションがへたってきたら詰め替えも必要になってきます。ずっと使っていたら何かしらあるんですよ。せっかく買ったのに、買ったところに問い合わせても何もできないっていうのでは話にならないですよ。やっぱり買ってもらった以上、末永く使って欲しい。たまにあるんですよ、うちで買ってもらった十何年前の家具の修理の問い合わせとか。この前も、扉の不具合で修理してお伺いしたんです。もう傷だらけの扉だったんですけど、すごくありがたいですよね。他にも例えば、お子様が傷をつけた痕を見ながら、「これはあのとき、そう、あのときの傷だよね」っていう思い出話にもなるんですよ。何年経ってもそんなお話ができたり、ちょっとしたことでもお客様との繋がりができるのが、西岡家具としてはすごく幸せだなって思います。
Kさま もし妥協して買ったものだったら、たぶんそこまで愛着が湧かないですよね。
中西 そうそう、そうだと思います! やっぱりKさんは、こだわって、こだわって決めてもらったからこそ愛着もあるだろうし、大事にしてくれると思うので。お付き合いはこれからですね! これからも末永くよろしくお願いいたします。
Kさま はい、こちらこそよろしくお願いします。
ー メイキングムービー